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2016年5月10日 (火)

海水魚飼育のための本を作りたい、そのワケ

 ちょっと長文を。

 海水魚を飼うのって面白い。だが、難しい。

Dsc04101(35cm水槽回し始めました。砂はライブサンド、飼育水は家の水槽から持ってきているので、立ち上りはまぁ速いです。ライブロックは買ってきました。)

 近所の川に泳いでいる魚を飼う(もちろん、これだって掘り下げれば色々あるが)のとは、少し違う。そもそも飼育水である海水を手に入れる(もしくは作る)のは大変だし、水温、水質とも維持に手間がかかる。もちろん、何を飼うかによるけれども、一般にみんなが飼いたい南洋性の海水魚や、サンゴを飼うとなると、システムにはお金がかかり、どんどん大がかりになっていく。

 ショップの方々と話していても、ショップの方々にも逡巡はあるということを感じる。淡水の魚と違って、海水魚は水槽の中で増やすことは(クマノミやタツノオトシゴなど一部を除いて)きわめて困難だし、飼育期間の長短はあるけれど、最終的には水槽の中で死んでしまう魚を飼うべきかどうかということだ。これは飼育したいという欲望だし、自然保護という観点からいうと、いろいろと悩ましい問題はある。

 が、飼いたい。だからこそ、飼育する魚やサンゴのために、できる限りよい環境を確保するべきだし、可能な限り長時間、安定して飼育したいと思うわけだ。やはり生け花的な飼育ではなく、長時間維持していきたい。

Dsc04104(とりあえず、まずケヤリムシとヤドカリを1匹。あとシッタカ2匹とマガキガイを1匹入れました。)

 飼育することで学べることは大きい。地球温暖化が問題であると叫ばれているが、南洋の水温が1℃上がるということは、どういう問題なのか、一番理解しているのは海水魚飼育者だろう。極端な環境変化があって、恒常的な環境が壊れた時、生き残ったバクテリアだけど飼育しているとどうなるか? 生物多様性ってどういうことか? サンゴを維持するために何が必要か、適切な温度、光、低硝酸塩、低リン酸塩、低珪酸塩、pH、KH、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、ヨウ素、さまざまな微量元素……。そんなことを考えると、ダイエットで特定の栄養素を0にしてしまうと何がマズいのか……とかも分る。海水魚飼育を深く考えるといろいろなことが分かるのだ。

 過去のファインディング・ニモのブームもあり、常に『海水魚を飼ってみたい』という初心者の方はいらっしゃるが、最初の一歩が難しいのも海水魚飼育だ。

「最近の初心者の方はウェブサイトを見て学んでらっしゃるようですが、知識が断片的なんですよね。話してると、肝心なことが抜け落ちてる」と、某ショップの方はおっしゃる。つまりは、サイトに水質を維持しろと書いてある。だからそうする。でも、温度は合ってないとか、比重があってないとか。

Dsc04106(なんか、ライブロックの表面をじっと見てるだけでも面白いのです。いろんな命が息づいています。ここはサンゴっぽい感じですね。コモンサンゴ的なものなのでしょうか? ハマサンゴ? ヤドカリの背中には、フジツボ的なものが2〜3付いていますね。)

 雑誌とウェブサイトを両方作っているから分る(http://www.ei-publishing.co.jp/ の編集長も兼任しています)のだが、ウェブサイトに入る情報量はとても限られている。動画や音声も使えるなど、別のメリットもあるのだが、ウェブページに来た人の注意を惹いていられるのは数分が限界なのだ。またランダムアクセスが可能(どのページからでも見ることが出来る)なのは便利だが、やはり知識は断片的になってしまう。

 今年の夏には、ファインディング・ニモの続編『ファインディング・ドリー』が公開されるということだ。そうすると、また『ニモを飼いたい!』『ドリーを飼いたい!』という初心者の方が増えると思う。

 そういった方に、なるべく失敗なく、魚やサンゴの大切さを感じつつ、海水魚飼育の楽しさを体験していただきたいのだ。

 12年前、『はじめて海水魚を飼うために読む本』を作った時に、「子供と海水魚を飼っていて、何度もニモを死なせてしまっていたのですが、この本のおかげで飼えました!」というお手紙をたくさんいただいた。1枚や2枚ではない、何百枚もいただいた。中には「飼っても飼っても死なせてしまって、子供に辛い思いをさせてたのに、この本のおかげで助かった!」と本当に熱心に書いて下さる方もいた。12年前は私自身右も左もわからなくて、本当にいろいろな方のご協力でできた本ではあったが、一番大切なのは「初めて飼って、右も左も分らない」という状態の人によりそう気持ちだと思っている。

 12年間の間に、インターネットや、ウェブサイトや、スマホなど、情報伝達の手段も変わっているし、飼育のノウハウも変わっている。私もあまり初心者ではなくなったかもしれない(笑)でも、初心者の方が増えるのなら、責任をもって作られた上質な入門書が必要だと思うし、いろいろな事情があってコーラルフィッシュを断念せざるを得なかったとはいえ、単発で初心者向けの本を作れるのなら作りたいと思っている。もちろん、私にとっては仕事でもあるので、売れ行き好調なら、続編も作れるかもしれないし。

「ああ懐かしい! たしかに初心者向けにそういう本があるといいよね!」と思っていただけるのなら、このブログや、Facebookページのことを広くみなさんのお力で広めていただけると幸いです。よろしくお願いします。


(村上タクタ)

2016年5月 9日 (月)

デスクの上に水槽を置いてみました

みなさん、ご無沙汰しています。

久し振りに、デスクの上に水槽を置いてみました。

Img_7032
コトブキのレグラスR-350です。セットで約7500円のを買ってきました。ろ過槽と、LEDライトが付いているのですね。今どき。

Img_7036
何かが始まるっていうのはワクワクしますね。いつも。

今のところ、白く濁っていて、先行きはよく分かりませんが、海水魚を飼いたいという初心者の方のために情報を出し続けたいという気持ちは、10年経っても、5年のブランクを経ても変わりません。

Img_7037
この先に、何が見えてくるのか? 見てみたいなってって方は、このこのブログに再びエントリーが上がっていることを、お伝えいただければ幸いです。
http://blog.sideriver.com/coralfish/

今どき的には、FBページも必要かなって思って作ってみました。
https://www.facebook.com/coralfishweb/

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では、また明日w



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  • エイ出版社の海水魚飼育専門誌『コーラルフィッシュ』(偶数月 20日発売)編集長のblog。 誌面の自宅水槽に関する連載『水槽日記』のblog版のつもりでしたが、もっと幅広く、日常の話から、取材の裏話、デジタルガジェット、バイクやクルマの話など。いろんな趣味を横断的に共有しています。僕自身は魚の飼育についてはシロウトなので、飼育方法に関する質問には責任をもって答える能力はありません。ご了承を(笑)。TwitterでもさらにHOTな話題を情報発信しています。アカウントは@ei_coralfish。ぜひフォローして下さい。

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コーラルフィッシュ編集部

  • 村上タクタ

    村上琢太。'92年入社以来、趣味誌編集ひと筋。'03年末から海水魚を飼い始め、いきなり深みにハマり、現在もサンゴ水槽を中心に自宅自室でも2系統計600ℓほどの水槽を回す……が、未だ初心者の域を出ず。'04年春からコーラルフィッシュの前身となるシリーズを創刊。海水魚を多くの人が楽しめる環境を整える情報を提供するのが使命だとおもっている。今、ロックビューティ、スミレ、ベラの仲間とミドリイシ、小さな魚食魚などを偏愛。他の趣味についても、好みの偏る傾向あり。

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