宝の山だ
ボローニャ近くの小さなファクトリーで
レストアを営むおじいさん74歳。
何を隠そうこのお方、
あのNCRの“C”であるリノ・カラッキさん。
ファクトリーへの訪問は2度目ゆえ、
“秘密の”地下倉庫のバイクを見せてもらいました。
……これがスゴイ!
いわゆる本物のNCRレーサー。
フレームはベルリッキにワンオフでつくらせた
アルミの一品ものと聞いて驚愕!
デスモ350の4バルブ! はじめて聞いた!
それもそのはず、たった1台のプロトタイプで、
ブルーノ・スパッジアリがテストして良い結果が得られずに
お蔵入りになったのだとか……。
世界のどのミュージアムにもない超希少なマシンです。
しかもピカピカ。
モンジュイック24時間耐久レースで優勝した
伝説のNCRレーサー。もちろん本物。
夜間走行では
フロントのゼッケンプレートを手で持ち上げると
自動でライトが点灯する仕組みなのだとか。
本で見たことあるバイクに、
まさか実際に触れることができるとは……。
リノおじさんは朝からひとりで黙々と
世界中からその腕を頼ってくるお客のために
バイクのレストアにいそしみます。
しかもファクトリーには
750F1モンジュイやドゥカティ・スーパーモノがあったりして
意外に旧車だけでなく全般的に面倒を見る模様。
壁にはカール・フォガティのお父さんのマシンを押し掛けする
リノさんの写真が飾ってあったりと、
「なんじゃここは!」と驚くばかり。
御年74歳が信じられないほど矍鑠とした佇まい、
その明るい性格が、皆から愛されているのでしょう。
夕方になるとリノさんの友達がゾロゾロやってきて、
世間話に花が咲きます。
もちろんワインは昼から飲んでますから、
夕方にはすっかりいい気分。
日が暮れると店じまい。
こんな老後って、理想的だなぁ。














