「PEN BRAND 世界の万年筆ブランド」の表紙の写真
ペン先には、万年筆という筆記具がもつ、繊細さ、華麗さが凝縮している。
ペン先には、使っている人の視線が絶えず注がれる。
鉛筆やボールペンとの決定的な違いであり、
ペンブランドの価値観をもっとも強く、濃く反映する場所でもある。
書き味に直結するペンポイントの調整はもちろんのこと、
各ブランドはデザインや装飾にも徹底してこだわる。
製造工程では、ほんのわずかな面積に何トンもの圧力をかけてプレス加工し、そして手をつかって丹念に作り上げる万年筆の象徴…
なので、表紙には大きくペン先をのせることにしました。
ペン先に選んだのは、ペリカンのM1000。
撮影には、タングステンランプ(×2個)を使用。
ほとんどの写真は、大型のストロボを使うことが多いのですが、あえて弱くやさしい光をあてて、30秒以上の長い露光時間をかけて撮っています。
金属の光沢、彫刻の彫り、エッジの形などが、長時間露光で際立たせることができた、と思っています。
ペンポイントには2つの小さく鋭いハイライトが光り、軸の金属リングに光る大きなハイライトが、ゆっくりと落とした視線にとびこんでくる構図。デジタル撮影が主流となり、画像の加工も手軽で簡単な時代となりましたが、手を加えるほどに写真の力は確実に弱まるもの。
今回の写真は、いつもどおりの一発撮り。
腕ききのカメラマンにあらためて感謝、感謝、の表紙です。[清水]








