DOWNHILL SERIES #8 レースレポート | BiCYCLE CLUB|バイシクルクラブ[エイ出版社の自転車情報誌]

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2015/12/28

DOWNHILL SERIES #8 レースレポート

DOWNHILL SERIES #8 菖蒲谷森林公園特設コース レースレポート
~コンマ差の闘いを制し、井手川直樹が 3 連勝!~

Dhs8_016DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

DOWNHILL SERIES 2015 の第 8 戦にして、年内最後の開催場所となるのは、兵庫県の菖蒲谷森林公園。年間を通して DH・XC イベントを開催している関西ではよく知られた会場という事と、アクセスの良さもあって、東は東京、西は熊本から、今季最多の 120 人近い参加者が集まった。そのうち、48 人が兵庫県。地元ライダーの支持の強さが伺える。

朝の気温は 0 度近くまで下がった。キーンと冷え切って霜の降りたメイン会場に、ライダーたちが集まってくる。今年から恒例となった朝一のライダーズミーティングが、2 日間の大会の始まりの合図。

昨年とはコース・メイン会場が共に変更され、今年は公園の奥にある砂利の駐車場がメインエリア。10 を越えるメーカーやショップブースがずらりと並んだ。

この会場には搬送施設がなく、スタート地点までの「押し上げ」というのは菖蒲谷公園の代名詞にもなっている。そんな中、今回用意されたのは楽に押し上げてたっぷり下るレイアウト。スタート直後のダウンヒルらしい急斜面に始まり、ラインの選び方によって難易度の変わるドロップオフ、タイトなコーナー、オフキャンバー、上り返し、人工のジャンプセクションなどが詰まった、ショートコースながら、総合的な技術力の問われるコースが用意された。

土曜日のタイムドセッションでは、予想通り PRO ライダーは全員が 1 分切り。そんな中、唯一 52 秒 990 というタイムを叩き出した井手川直樹選手(AKI FACTORY/STRIDER)がトップに立ち、54 秒 853 の阿藤寛選手(Topknot Racing)、55 秒 776 の向原健司選手(MAGURA/KABUTO/RR)までがトップ 3 となった。毎戦混戦のエリート男子クラスでは、試走は 1 本だけという 1999 年アジアチャンピオンの竹本将史選手(TREK JAPAN)が 59 秒 403 というタイムを出し、ベテランの貫禄とスキルを見せつけた。

タイムドセッション終了後には、11 月に引退を発表した XC プロライダー斉藤亮選手(Bridgestone Anchor Cycling Team)の引退セレモニーを開催。XC ライダーとして、公式戦だけでなく合宿などで何度も菖蒲谷を訪れていたという斉藤選手。思い出深いこの会場へ、DOWNHILL SERIES 開催のタイミングでたまたま遊びに来るということで企画された。

シーズン後の急な引退発表で、公のセレモニーが行われなかったこともあり、花束を渡し、「お疲れ様」の言葉をかけるための簡単なものではあったが、参加者や DH プロライダーが集まり、斉藤選手の口から語られる引退への経緯や今の気持ちに耳を傾け、同い年で共に MTB 界を引っ張ってきた井手川選手から感謝の言葉が送られた。

日曜日も気温は低いが、空は晴れ渡った。朝からライダーが試走を重ねるにつれ、ドライな路面が掘れて少し滑りやすくなっていく。

パンクやコースアウト、川ポチャが続出するなか、エリートクラスでは土曜日のタイムドセッションを走らなかったために早々に出走した増田直樹選手(DTC)が 55 秒 311 のタイムを出す。タイムドセッションの総合ランキングで見ると、井手川選手・阿藤選手に次ぐ 3 位のタイム。どんなコースにもハードテールバイクで挑むことから「ハードテールの神」と呼ばれ、ショートダウンヒルレースを荒らしてきた増田選手。タイムドセッション 1 位で最終走者の竹本選手はこれを上回れず、56 秒 128。レース後、「できるだけ減速しないように走りました。ゴールした後は最終走者がゴールするまでドキドキしながら待ちました。

ハードテールでもここまで出来るっていうのを、これからも見せつけていきたいと思います!」と話し、#2 SRAMPARK で 3 位、#4 福井和泉では 2 位と 1 つずつ順位を上げ、自身初の PRO クラスへ挑戦する「下克上」のチャンスを手にした。

PRO クラスの 1 番走者はエリートクラス優勝の増田選手。フィニッシュ後、ニヤリと笑って出したタイムは、先ほどの 55 秒という自身のタイムを 2 秒近く縮めた 53 秒 682。これぞ、「神」の真骨頂か。しかし、PRO ライダーも意地の走り。

「苦手なコースです」と話した浦上太郎選手(Transition Airlines/Cleat)は55 秒 345 とタイムが伸ばせなかったものの、タイムドセッションでは中盤で転んでしまったという井本はじめ選手(SRAM/LITEC)が 52 秒 065。前日の井手川選手のタイムを上回る。「10 万円を持って家に帰らないといけないんです!」と話した 2009 年の全日本チャンプ向原選手は 53 秒 567。阿藤選手は 53 秒 642。最終走者井手川選手。「試走のときから、1人だけ気迫が違った」と周りのライダーが言うほどの集中力で叩き出したのは 52 秒 018。井本選手との差、たった 0.047 秒は気持ちの差か。フィニッシュ直後の「最高です!」という言葉とともに、2016 年モデルPROCESS153DL に乗っての初レースで初優勝、そして第 6戦富士見パノラマ(長野)、第 7 戦吉無田高原(熊本)に続く 3 連勝を決めた。

Dhs8_015DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

表彰式で井手川選手は、「菖蒲谷には初めて来ましたが、いろんなスキルの必要なテクニカルなコースでした。環境もすごく良くて、冬の間こういうところで修行して、夏のシーズンに備えるのも良いんじゃないかと思います。僕たちも全国を回りながら、プロというプライドを持ちながら、プロらしい走りを見せていきたいなと思っています。」と笑顔で話した。

昨年の菖蒲谷大会でサブイベントとして開催された XC ライダーのための「菖蒲谷 CUP」。そこから今年の DOWNHILL SERIES 全戦における「XC BIKE クラス」が誕生した。長年 CJ2 など、XC の公式戦を開催するこの会場の歴史もあって、今年も W エントリーを含め、中学生女子ライダーから XC チャンピオン末政実緒選手(SRAM/LITEC)までがこのクラスにエントリー。結果、末政選手が 1 分 2 秒791 で優勝、続いて 1 分 3 秒 148 でという 0.357 秒差で、山田将輝選手(Limited846/LITEC)が 2 位。本来は XC ライダーでありながら今年から DOWNHILL SEIRES に積極的に参戦し、下りのスキルを驚くほど身につけ、著しい成長を見せたライダーとなった。3 位は 1 分 4 秒 823 で郷丸勝範選手(ちゅう吉福山 DH部)。

エリート女子クラスは末政実緒選手が「1 分が切りたかった!」と言いながらも、1 分 1 秒 150 で優勝。エキスパート男子クラスは、第 6 戦富士見パノラマでスポーツクラスから昇格したばかりの渡辺耕平選手(wheelsoulbikeworks)がただ 1人 1 分を切る 58 秒 363 のタイムで優勝。スポーツ男子クラスは広島県の浅野雅博選手(サザンクロス)が、ファーストタイマー男子クラスでは「ちゅう吉福山 DH 部」の河本章選手が優勝した。

これで、2015 年の DOWNHILL SERIES は 8 戦目を終えた。残る 1 戦は年を越し、2016 年 2 月 6 日〜7 日、初開催の宮崎県法華嶽公園にて行われる。

Dhs8_024_2DOWNHILL SERIES/Hiroyuki NAKAGAWA

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