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手作り

ハワイでアロハシャツを作るということは、僕にとり非常に重要なことだ。企画と生産はハワイ、これは譲れない。生地の染めはもちろん日本だ。ハワイの縫製工場では当たり前であるが、1枚、1枚手作りでやっている。カッティングもボタン付けも、縫製もアイロンもである。色々な分野でオートメーション化が進んでいるが、これは手作業なのだ。それ故に「一生懸命な力」をいつももらっていると僕は感じる。ブラザーのミシンはさすがに世界では定評がある。1枚の有り難みが、ハマる一歩である。そんなことを考え購入し、また着用してもらいたい!Img_0475

RIN TANAKA

MR RIN TANAKAからメールが入った。2007年の4月である。彼の著書「MY FREEDAMN!7」の、ビーチ特集でアロハシャツを撮りたいと云う依頼であった。ハワイにいた僕は、彼の住むLAに、メールをもらった直後に行く予定が入り、すぐ電話して「会いましょう!」と云うことになった。彼は日本人として、世界で一番高い本を売り抜く男として、僕は知らなかったが、有名人であった。なかなかの美男子で慶応ボーイ。そして電通に就職と云うミーハーが一番喜ぶ道を辿っていた。しかし世界に飛び出した彼は、衰退しているアパレル業界へ、微力ながら何とか役に立ちたいと高い志を持っていた。それならいくらでも協力しますと、LAから僕は帰ってきた。その後10月に田中氏はハワイを訪れ、僕とデービッドベーリーのコレクションを撮影した。そして2008年8月、遂に世界のどこよりも早く日本での発売となった。実に楽しい本で、新たなアロハシャツ本として後年まで残るであろう秀作である。世界中のコレクターのヴィンテージアロハと名前が明らかになる。ぜひ手に入れてもらいたい。Img_1614

着こなし

さて夏本番アロハを着てみたい!と、常々思っている方も多いと思う。しかしこの個性の強いアイテムは、どう着ればいいの?と、悩むのではないかと考える。今日は夏の着こなし、いや勝手に僕の一番好きな組み合わせを、紹介したい。短パンはコットンのパンツ。(70年代にはコッパンと呼ばれていたらしい)ベルトは編み目の靴と同じ色に揃える。靴は素足で履く。このデッキシューズのメーカーは、トップサイダー。最後にサングラスもブルーにしてみよう!海でも山でもリゾート気分を満喫できるこの着こなしが、僕が夏を強く感じる「演出」である。みなさんも参考にしてもらいたい。Img_0518

アート

この前アロハの生地を切り取り、額の中に収めてみた。ビジュアルで楽しめるアロハを、アート的に鑑賞したくなったのだ。額に収めてみると、これがなかなかいい感じとなった。アロハシャツ自体着て楽しむ、見て楽しむものであると自負している僕にとり、楽しみがひとつ増えたと云うことであろう。こんな小さなことがハマッていくきっかになるのかもしれない。いよいよ日本は夏本番。アロハのシーズン到来といったところか。Img_0514

変わったもの

写真は何のシャツだかおわかりだろうか?普通はわからない。手に取った僕もわからなかった。ヴィンテージのシャツには、間違いない。素材の肌触りも風合いも一緒。では何が違うか?実はパジャマなのである。それもそのはず、僕がいくつか持っているヴィンテージアロハのメーカーが作成していた。アロハが凄く着心地が良いので、パジャマにしてと云うところか。僕もいくつか持っている。襟と袖口だけ少し違うが、あとは皆同じ。実に変わったものだ。と、云うことは今の生地でパジャマを作ると......。眠れなくなりそうなのでやめておこう。Img_0510_3

何か

最近世の中は世知辛い。世知辛いのはなるべくしてそうなったと今思う。それはこんなところで感じたりする。アロハシャツと云えば当然ハワイ。メードインハワイであるからこそ価値があると思う人も多いと考える。それが世知辛いに結びつき、ほとんどの大手ハワイアロハメーカーが中国産、韓国産になってしまった。これはもちろん従業員の増加による賃金の支払い、ガソリン代の大幅な値上げによる輸送費の高騰などなど考えられる。それはまだ良いとして生産国の表示に僕は憤りを感じる。design by hawaiiと書いてある下にmade in koreaと書いてある。昨日パイナップルドールに行って、美味しそうなパインのお菓子があった。これも仕入れはドールだけど、生産国はタイと書いてある。今日本では品質表示などの問題が大きく取り上げられているが、このハワイらしく見せて、実は全然関係のない国で作られている現状を見ると、Img_0274 いずれ客離れが起きるような気がしてないらない。これではハマルことはできない。僕一人でもせめて気骨を見せねばなるまい。みなさんにハマってもらう為に.......。

みんなで

僕がアロハに興味を持ったのはかれこれ30年。アロハを作りだして、かれこれ8年。その時から比べると、アロハシャツは、だいぶ市民権を得てきたと思う。それは色々な年齢、様々な職業、男女問わずお便りをいただくようになったからだ。一昔前は男の着るものと云う、固定観念が一般的であったが、今はファミリーで着れる服になってきたようだ。そうは云ってもまだまだこれからで、写真のようなお爺ちゃんとお孫さんと云った着方も、少しづつハマって良いかも知れぬ。正に「ALOHA!」と云Aloha9 う感じだ。みんなでどうであろう。

モンゴメリークリフト

僕はアロハを着用した男の中で、彼の着こなし、また格好が一番だと思う。「地上より永遠に」で、シスコ社のものを着用している。僕は彼がこの映画で着た柄、全て復刻した。ちなみにサイドリバーのHPからも購入できる。1950年代アメリカ映画が一番華やかだった頃の作品でもちろんハワイロケだ。凛凛しいこのクリフトの姿を見るだけでも価値あり。この映画アロハシャツのオンパレードだ。あなたもFrom ハマるかもしれない。

今と昔

今日は芸術的な話をしよう。この柄は今年僕が復刻したものである。オリジナルは「LAUHALA」社製。熊柄。今まで一度も見たことがない。何故このシャツを取り上げたかと云うと、オリジナルはなんとなんと18色使用していた。1950年代初期のものと考えられるが、凄い技術だと素直に感心する。もちろん日本で染めたものだ。原画から型を彫り、オーバープリントで仕上げてある。原画も恐らく当時日本人が書いたものであろう。この細かいタッチは、他の国では表現できない。去年柄を見せ染工所に確認したところ、今の最大の色数は15色とのこと。しかし「全く問題ない!」と力強く担当者は豪語していた。そこはプロにまかせることに即決断した。ハワイに船で生地が届き確認したところ、18色から15色に変わった3色不足の色は全く僕にはわからない。18色使ったのが昔の技術だとしたら、最大の色数で染めた現代の技術も凄い。昔と今の対決を垣間みた。こういう楽しいこともアロハの魅力のひとつである。今後も昔と今の勝負が続く展開に、期待していただきたい。Img_0089

欲しい

久しぶりに欲しかったシャツが手に入った。いつもの「DUKE BY CISCO」。相変わらずこれにハマっている。推定1950年代初め。これはアメリカのオークションで落札した。以前にも書いたが、ヴィンテージアロハの高騰は、ガソリンの価格と比例して今や天井知らず。僕らにとっては実に最悪な状態である。そんな中、比較的安値でこのシャツをゲット出来たのは、ラッキーという以外にない。ベーリーズあたりでは1500ドルは下るまい。それにしてもパネルの柄もさることながら、色合いの素晴らしさには瞠目する。また少し「ハマる」に火がついたようだ。Img_0366

KC kiuchi


  • 1964年東京生まれ。1999年、ハワイへ渡る。現在はホノルルで、アロハ・シャツ制作と執筆活動に従事。目覚まし時計と腕時計を必要としない自由人。